
12月定例会 文教・厚生連合審査会の報告
香久山幼稚園と第1こども園の再編に向けた検討を前倒しで進めることになったとの報告がありました。
令和5年3月に策定された「橿原市保育所・幼稚園適正配置実施計画」では、再編は令和11年度以降とされていましたが、香久山幼稚園は過小規模園の状態が続いていること、第1こども園は老朽化に加え、地下の湧き水による湿気の影響で、床板の腐食や剝がれなどの損傷が1階の広範囲に及び、修繕対応が難しい状況にあることから、早急な対応が必要と判断されたとのことです。
再編にあたっては、香久山幼稚園の敷地は狭く、第1こども園は本園と分園に分散しているため、既存の敷地での対応は困難とされています。このため、新たな用地を確保し、幼保連携型認定こども園を整備する方向で検討が進められるそうです。

想定されている敷地規模は約5,000平方メートルで、いずれの現行敷地でも賄うことはできません。また、第1こども園は特別史跡藤原宮跡周辺の史跡等優先区域内にあるため、候補地については、まず香久山地区内で検討する方針だと説明されました。
新しい認定こども園の開園までは5~6年程度かかる見込みで、令和13年の開園を目標としているそうです。すでに両地区の自治会役員や両園のPTA役員には説明が行われており、一定の理解は得られているとのことでした。
12月定例会での議会への報告後、地域住民への情報発信を行い、令和8年度以降は地元説明会などを通じて理解を深めながら、個別再編計画の具体化を進めていくという説明でした。
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これより先に6月定例会では畝傍南幼稚園の廃止についても報告がありました。
令和6年度、7年度ともに入園児はゼロとなり、現在は在園児もいない状況で、今後も募集停止基準である14人を上回る見込みがないことから、令和7年度末をもって閉園とする方針が示されました

これまで、在園児保護者や地元自治会への説明や協議が行われており、閉園方針については一定の理解が得られているとのことです。
なお、令和8年度以降は、畝傍南幼稚園区の児童は市内すべての幼稚園を選択できるようになると説明されています。
今回の12月定例会では、畝傍南幼稚園を廃止する条例改正が提案、可決されたことで正式に決定しました。
跡地については、現在まだ学童保育としても一部が使われており、すぐに取り壊しということはありませんが、学童保育の移転なども含めて、今後の施設の方向性が検討されるとのことです。
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人口減少や市民ニーズに合わせた再編が必要
橿原市では「保育所・幼稚園適正配置実施計画」を令和5年3月に策定して、この中で今後の幼稚園の再配置(廃止や統合)のスケジュールなども計画しています。
しかし、厚生労働省が2月末に公表した人口動態統計の速報値により、2024年の出生数が約72万人となり、社人研の推計と比べると、少子化が約15年前倒しで進んでいることが確認されました。
これを受けて、本市の「保育所・幼稚園適正配置実施計画」で用いている人口データを、最新データで再計算したところ、2030年時点では、現行計画の想定より子どもの数が322人、約7%減少している結果となったとのことです。また、年数が進むにつれて、この乖離はさらに拡大し、少子化の進行は従来の計画より約5年程度前倒しになっていると分析されたそうです。
昨年の7月には、より実態に即した計画にする見直しのための予算が可決されました。
急速に進む少子化の中で、これまで「各校区に1つ」あった幼稚園は、人数が維持できなくなっています。反対に保育所の利用が増えたことで、保育所は待機児童が多く、保育士数がまったく足りていません。
幼稚園の再配置は、単に園の数を減らすだけではなく、保育人材をニーズの多い保育所に配置できるようにする意味もあります。
また現在橿原市では、3歳児保育できる幼稚園を増やしています。来年度から、市内の公立こども園でも、3歳児保育(3年保育)が始まります。
市民より声の多かった3歳児保育可能な園が増えることは、利用者にとって大きなメリットになっています。
来年度も3歳児保育が始まらない幼稚園は、今後再配置などの際には3歳児保育できるようにしていく計画となっています。
(来年度の3歳児保育の実施は市内の園でも違いがあるので、詳しくは来年度の募集要項でご確認ください)
幼稚園の数が減ることは「徒歩圏内に園がなくなる」などのデメリットもあり、地域の方々のご理解が不可欠です。しかし、小規模園を維持する費用負担が小さくないこと、保育人材を効果的に配置する意味でも、必要であり致し方ないことだと考えています。
その代わり、必要に応じて通園バスを運行させる、3歳児保育の開始や給食を食べられる園を増やすなど、現代のニーズに合った園を増やしていくことで、よい変化を起こしていくことも必要だと思います。
何より、1番大切なのは保育の質であることは言うまでもありません。